本文へ移動

どんな長崎を目指すの?

これは長崎市の10年計画である「総合計画」で示しているビジョンです。人間都市と世界都市と書いていますが、ごく大雑把にわかりやすく言うと「暮らしやすいまち」「活気のあるまち」を目指そうということです。
ただし、まちづくりは2~3年ではできません。本気でしっかりしたまちづくりをしようと思ったら10年、20年、30年かかるものだと思っています。
特に今の時代は大きな変化の時代です。変化に対応していける強いまちをつくるためには基盤から作る必要があります。
 

昭和の観光都市から21世紀の交流都市へ

私はMICE施設をつくりたがっていると思われているかもしれません。でも、多くの皆さんとともにチャレンジしているのはもっと大きな進化です。
開港以来450年間、交流を発展のエネルギーにしてきた長崎が、時代の変化に対応して新しい交流を創り出し、それをエネルギーとして今後も発展するという進化。それを「昭和の観光都市から21世紀の交流都市へ」と表現しています。
具体的に話しましょう。
これまでの長崎は国内観光オンリーでした。でも国内観光客は人口減少すると減ります。そこで新しいお客さんが必要になります。たとえばV・ファーレンとの試合の応援に来る人、会議に来る人、外国人観光客などです。そういう意味では、もう「観光客」という呼び方はふさわしくなくて、「訪問客」の方がふさわしい時代です。
長崎もこれからは観光都市というより、もっと幅広い人が来る交流都市になる必要があります。MICEのお客様はその一つなのです。
 
2つ目は、人が来る成果を受け取るまちへの進化です。
以前は「観光は誰のためのもの?」と聞かれたら「観光業者のため」という答えが多かったと思います。これからはまち全体で、交流の成果を生み、その果実を享受するようになる必要があります。
そのためには、施設観光だけでなく、まちなかや市内の端々までを楽しんでいただく。食べたり、買ったり、歩いたりしながらまちをにぎやかにしてもらう。市民もMICEに参加して産業や学術・文化などをアップさせる。長崎さるく以来、つくってきた流れです。
 
3つ目です。これまでは観光の舵取り役は行政でした。これからはDMOというプロチームに舵取り役に加わってもらいます。
*DMOは、以前のように「出発地」の旅行代理店が人を送る仕組みではなく、「到着地」自らが戦略をつくり、観光商品をつくり、情報発信し、おもてなしの体制を作る時代になったことを受け、その舵取り役として全国に設置され始めている組織です。
 
4つ目。これまでの長崎のサービスは地方都市レベルでした。これからは国際的なレベルのサービスができるまちを目指します。ホテルも、これまで長崎になかったハイクラスなホテルを増やします。
長崎駅に隣接するヒルトンホテルだけでなく、南山手のマリア園もレンガ造りの外観を残しながら中身はハイグレードのホテルに変わります。ほかにも新しいホテルの建設の動きがあります。
長崎はこれまで国内では有名な観光地でした。しかし、海外では原爆の惨禍を体験したまちとしてしか知られていないのが現実です。でも、持っている個性を磨けば、もっと世界の人を感動させるまちになれます。
2つの世界遺産、世界三大夜景、出島などの取り組みを通して、世界に通じる個性と魅力のあるまちを目指しています。
 
最後に、21世紀の交流都市としての都市基盤を整備することも重要です。フル規格新幹線“陸の玄関”の長崎駅周辺、“海の玄関”の松が枝周辺、そして“母屋”にあたるまちなかを歩いて楽しめるように整備するまちづくりも同時に進めています。
これら一連の動きを通して「21世紀の交流都市」づくりを進めています。MICEは、その一部に過ぎないことがおわかりいただけると思います。
このほかにも、地域コミュニティの仕組みづくり、それに合わせた市役所の組織再編成、地域包括ケアシステムづくり、学校統廃合、公共施設の配置見直しなど、時代の変化に対応する「時間のかかる仕事」をしっかりやってきました。
長崎のまちづくりは大事な時を迎えています。しっかりと前進しなければなりません。長崎の将来のために!
田上とみひさ後援会
〒850-0022
長崎県長崎市馬町47-1
永田会計ビル4F
TEL.095-823-3757
FAX.095-800-2075
TOPへ戻る